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宮廷画家 ルドゥーテと薔薇 |
19世紀初頭、フランスは版画史上、傑作が生まれた時期として知られています。
その中で、最も際立った存在であります、本展で取り上げています「ルドゥーテ」です。
彼はスティップル(点刻)技法により、黒い輪郭線のない版画作品を製作、その画面は淡く上品であり花が本来持っている瑞々しさや繊細さを表現するに至りました。
彼の名前を一躍有名にするキッカケとなったのが、『薔薇図譜』です。
彼はバラのコレクターであったナポレオン妃ジョセフィーヌの命より、咲き誇るバラの姿を 後世に残すべく植物画の製作を行いました。
妃は完成を持たずして、この世を去ってしまったため、ルドゥーテは『バラ図譜』を自費で完成、出版まで行っています。
同様の大がかりな出版事業として彼が手がけたのが、晩年の『美花選』製作でした。
同作は『バラ図譜』を含む過去に製作した銅版画集において際立った傑作を再録しつつ、新たに製作した銅版画を加え、まとめられています。
植物画としては、ルドゥーテの画家としての魅力が最も発揮されている作品であると言えます。
まさに『バラ図譜』と『美化選』は、ルドゥーテ作品の中において、双璧といえる版画集です。
薔薇の世界 -ルドゥーテ展- |
各地で、展覧会を行っています。
■Bunkamura ザ・ミュージアム http://www.bunkamura.co.jp
■松本市美術館 特別展
■北九州市立美術館 分館 http://www.kmma.jp
■ハウステンボス美術館 http://www.huistenbosch.co.jp
原画の優しいタッチを肌で感じて頂けるとても人気を頂いている展覧会です。
会場では、バラの香りの1日教室などもあり、楽しい1日をお過ごしいただけます。
◎展覧会開催は、随時『お知らせ』として、サイトにて告知させていただきます。
ポーセラン・ガーデンの作品 |
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